「終活」という言葉が定着してきた今、遺言の重要性についてもよく耳にするようになりました。
遺言があれば、自分の意志はスムーズに実現され、親族の争いを防ぐこともできます。

一方で、遺言を残すことに消極的な考えを持つ方も少なくありません。
そこでこの記事では、遺言に関してよくある誤解を5つ取り上げ、それぞれ検討してみます。

誤解①「家庭円満なので遺言は必要ない」

家族の仲が良いのはすばらしいことです。
しかしそれは、あなたがご家族を束ねているからではないでしょうか?
あなたが亡くなった後はどうなりそうですか?

もし少しでも不安があるようなら、遺言を考えた方が良いでしょう。
遺言はあなたの「分身」として家族を束ねてくれるでしょう。

誤解②「遺言を残すほどの財産がない」

あなたにとっては大した財産ではなくても、相続する人にとっては大きな財産と言えるかもしれません。

近年のデータを見ても、遺産分割協議がまとまらず、裁判所に持ち込まれた案件のうち30%以上は、1,000万円以下の資産額となっています。

誤解③「遺言は縁起が悪い」

遺言は死を前提としたものなので、「縁起が悪い」と感じても無理はありません。
しかし、遺言を残すことには明確なメリットがあり、爽快感や充実感も得られます。

たとえば、遺産の継承についてあれこれと思い悩んでいたことが、遺言書にはっきり表現されることにより、気分がスッキリするかもしれません。
また遺言を残すために法律を学んだり、財産を整理したり、家族のことを考えたりと多くのステップを経て遺言書を作り上げると、大きな達成感を味わうことができます。

誤解④「遺言を残すにはまだ早い」

上述のとおり、遺言を残す作業は心身ともに負担がかかります。
元気なときに遺言を作成しておくのが得策でしょう。

また「遺言能力」を有していなければ遺言を残すことができません。
病気や高齢のときに残した遺言は「遺言能力に疑いあり」とされ無効となるリスクがあります。

誤解⑤「遺言を残したら財産が使えなくなる」

遺言は死後に初めて効力が発生します。
したがって遺言に記載した財産であっても、売買などの処分は自由に行なうことが可能です。

民法により、遺言の内容と抵触する生前処分の行為は遺言を撤回したものとみなすことになっています。

まとめ

遺言についての心配の多くは、誤解に基づくことが多いと言えます。
そのほかご不安な点については、ぜひお気軽にご相談ください。